股関節形成不全

HIP

股関節形成不全とは

股関節形成不全とは、発育段階での股関節の形成異常が原因となって関節の不安定性が生じ、やがて変形性関節症に移行していく病気です。

成長期には、股関節が緩むことで関節の靭帯や周囲の組織が損傷され痛みが出たり、腰を振るように歩いたりする症状がみられます。重症例では、股関節脱臼を起こすこともあります。一方で、高齢犬で慢性化すると股関節に炎症を引き起こし、変形性関節症が進行すると慢性的な痛みを生じ跛行がみられます。

治療には、内科的治療と外科的治療があります。
内科的治療としては、鎮痛剤やレーザー療法による疼痛緩和や、運動制限、体重管理などを行います。

内科療法で改善がみられない場合や、症状が重度の場合には外科治療を行います。
外科治療としては、大腿骨頭頸切除術、股関節全置換術、骨盤3点骨切り術などを行います。症状や関節の状態によって手術適応の時期や方法が異なります。

①股関節形成不全に罹患し、右後肢の股関節脱臼が見られたため大腿骨頭頸切除術を実施した1歳のトイ・プードルの術前・術後のX-ray写真です

②股関節形成不全により慢性的な変形性関節症に罹患している10歳のラブラドールレトリバーのX-ray写真です